集中豪雨時の一時貯留と水循環ができるグリーンインフラの緑化スタイル
「ハイドロカルチャーレインガーデン」が公益財団法人都市緑化機構 会長賞を受賞いたしました。
雨水を導入した貯留タンクの水をソーラーパネル電源を利用した水中ポンプで各種プランターの植物へ潅水します。ハイドロカルチャー植物であるため養液を循環利用できるため、水・肥料・電源など各種環境に配慮した平面・垂直緑化です。
川崎緑化フェアに展示しているレインガーデンには全部で5つの植栽箇所があります。そのすべてにグリーンインフラの考えに基づき、雨水貯留と水循環のシステムが備わっています。
レインガーデン全体画像です。いくつかのユニットに分かれすべて雨水貯留とソーラー電源のポンプによって水が循環しています。
【みどりスタック両面タイプ】
緑化部分の下に雨水貯留タンクがあり、一定の水位まで水が溜まります。
ソーラー電源に接続されたポンプによって、定期的に潅水します。
植物はハイドロカルチャーであるため、潅水後の余った水はきれいな状態でタンクに戻ります。
こちらに使われている主な植物は、トマト、水菜、空心菜、スイスチャ―ド、シソなどの葉野菜や果菜類です。
【みどりスタック片面タイプ】
先ほどの両面タイプと構造は同じです。
下のタンクについては3台のタンクを連結し、ポンプ1台で循環しています。
【みどりスタック円柱ガーデン】
円柱状の基盤に、みどりスタックが取り付けられています。みどりスタックは縦方向へ潅水されるため、1列づつ角度を変えて曲面状に施工することが出来ます。
こちらは円柱の上部にソーラーパネルが設置されています。
【コンポガーデンレニー2段式】
プランターが2段式になっています。下のプランターが貯留タンクになっています。
上のプランターにはオーバーフローの配管があり、一定の水位が保たれます。
下の水タンク部分、上のプランター部分はともに横連結されており、ポンプは1台で稼働しています。
水はプランター上部に設けられた噴水部分から水が供給され、視覚的にも楽しめるようになっています。
【コンポガーデン半円式】
こちらウッドデッキを介して上下に分かれています。1/4円型のプランター2つを連結しています。
デッキ上にはオーバーフローを備え、ハイドロ植物がポット径に合わせて作られたコンポプランターにセットされています。
デッキ下には、タンクが設置されています。
ハイドロカルチャーの植物はカセット式に移動や交換などが容易にできます。
天板は砕石で装飾されています。
給水はソーラーポンプを使用し、湧き水の様に外へ流れ落ちるようになっています。
デッキ下の写真です。こちらはタンクに水が満水の状態です。
コンポガーデンはこの展示の様なガーデンのほか、育苗用にも利用でき、育苗から装飾まで幅広く利用することで、植物の地産地消を促進することもできます。
食べることのできる植物を使った当社のレインガーデンを、「ハイドロ・エディブルガーデン」と呼んでいます。