導入事例

エントランスに入り、真っ先に視界に入るのは、高さ5mを超える高い木々です。
ここが室内であることを忘れるかのように、大きな緑の空間が包み込みます。
植えられている植物はベンジャミナやシマトネリコ等を中心に葉が小さく爽やかで柔らかな印象を持つものを中心に取り入れています。観葉植物でありながらも、日本の雑木林の様な自然を感じる雰囲気となっています。

植栽空間の隣には、レストランが併設されています。
年間を通じて天候に左右されず、差し込む日の光と緑のコントラストの移ろいと共に心地よいひとときを過ごすことができます。

この施設における緑化は、施工からすでに16年が経過しています。一般的な土であれば、土が劣化し植え替えなどが必要になますが、
ハイドロカルチャーであれば、植え替えせず、安定的に長期間育成することができます。
また、大規模な緑化でより安定的に育成を行うため、独自の潅水管理システムを取り入れています。

ハイドロカルチャーシステムは、根に空気を通しやすいと同時に空気浄化に大きな役割を果たす菌根菌の活動を活発にします。
その特性を活用するために植栽槽の中に通気筒を通し、空気を循環させることにより、土壌では不可能な空気浄化システムを構築しています。
（画像の中央下部のものが、通気口です）

植栽の一部には人工の川が流れ、水がせせらぐ音が聞こえてきます。
ハイドロカルチャーにより施工された土壌では、水が汚れずに循環するため、このような活用が可能となります。また、水は動くことで酸素などを含み活性化し、植物にも良い働きをもたらします。